こころの回復力「レジリエンス」を鍛えよう

    自分を見つめる

    きみはこれからも何度もつまづく。でもそのたびに立ち直る強さも持ってるんだよ。


    ドラえもん

    毎日ハッピーな気分で過ごしたい。何かに失敗しても、くよくよせずにポジティブに捉えたい。

    それが叶えばとても幸せです。しかし、なかなそうも行きません。ミスをしたり、苦境に立たせられると、だれだって暗い気持ちになってしまうものです。

    一方で、いつまでも落ち込んでいる人と、落ち込むけれどすぐに立ち直る人、そのスピードはさまざまです。

    立ち直る力、すなわち「こころの回復力」について考えてみましょう。

    レジリエンスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

    直訳すると「復元力・回復力・弾力」などとなりますが、「こころの回復力」とも呼ばれています。

    元は物理学の分野で用いられている言葉です。外部から加えられた力によって発生した〈歪みを跳ね返す力〉を指します。

    そこから派生し近年では、

    困難な状況に適切に順応し、逆境にぶつかっても、しなやかに回復し乗り越える能力

    といった意味で用いられています。

    残念ながら、現在の日本の社会ではストレスが少ないとはいえません。ましてや新型コロナウイルスが社会に与えたインパクトは大きく、未だ人々は困難の中にいるといえます。

    社会に出て働くようになれば、今まで以上にさまざまなストレスの要因と接することになります。そこで押しつぶされて今うのか、うまくやり過ごせるのか。

    レジリエンスは、これから迎える社会人生活においては必須のスキルであるといえます。

    レジリエンスは鍛えられる

    「小さなミスをいつまでも引きずってしまう」

    「一回落ち込んだら、なかなか立ち直れない」

    こうしたことを、「自分はこんな正確だから…」と諦めてしまっていませんか。もともとレジリエンスが高い人もいますが、そうでない人もトレーニングでレジリエンスを鍛えることができます。

    「いいところ」を見つける癖をつける

    落ち込みやすい人は、落ち込んだ時に辛いことにばかり目を向けてしまいます。辛くてもなかなかそこから目を離すことができません。時には自分を責め続けてしまいます。

    気持ちの切り替えが早い人は、困難な場面にも良い面を見出だすことができます。失敗を受け止められるのも、失敗の中に学びなどポジティブな面を見出せるということもありませす。

    とはいえ、いざ落ち込んだ時に「いいとろこ考えよう」と思ったって実行するのは簡単ではありません。レジリエンスを高めるためには、日頃から人・出来事の「いいところ」を見つけるトレーニングをしておきましょう。

    また自分自身のいいところに目を向けることは、自己肯定感の向上にも効果的です。

    自分がどういう状況でストレスを感じやすいか理解する

    皆さんはどういう状況でストレスを感じ、腹が立ってイライラしたり胃が痛くなったりするでしょうか。

    友達や先輩から嫌なことを言われたり、大学のテストで良い点数が取れなかったり、部活動で満足のいく結果が得られなかったり、バイトで失敗して怒られたりと、色々な状況が考えられます。

    自分にとってはストレスを感じる状況でも、周りの人にとってはそうでもないことだってあります。つまり、ストレスの感じ方は人によって違うのです。

    自分がどういうときにストレスを感じるか、まずは理解することから始めましょう。イライラしたり辛く感じたりしたときの状況をメモなどに残しておくと、冷静に自分のストレス要因について振りかえることができます。

    何を言われて怒りを感じたのか、なぜ落ち込んでしまったのか、といったことを書き込んでおくのです。こうすることで、何か困難な状況に接したとき、「今自分はストレスを感じているな」、「嫌なことを言われてイライラしているな」など、冷静に自分の状況を分析することができるようになります。

    落ち込んでも冷静でいられるようになると、自分はどう対処すれば良いだろうと考え、次の適切な行動に移ることができるのです。

    自分に合った「回復法」を探す

    困難な状況が続いたとき、トレスを解消する方法には様々なものがあります。家でひたすら寝る、読書やゲームをする、友達とショッピングや旅行に出かける、ジョギングや散歩などの運動をする、などなどです。

    自分に合った方法を色々と試してみましょう。これをやっていれば楽しくなる、嫌なことが忘れられる、前向きな気持ちになれるといったものが良いですね。それだけで解決することが困難な場合には、友達や家族などに相談したり、あるいはSNSで見知らぬ人に相談して対処方法を探したりするのもいいでしょう。

    問題を自分で抱え込みすぎないことも重要です。色々な心の回復法を試して自分に合うものが見つかったら、日常生活で積極的に取り入れてみましょう。

    回復法は1つだけではなく、複数あるとなおよいですね。例えば、友達と出かけるという方法が自分に合っていたとしても、いつでも友達が一緒に遊びに行ってくれるとは限りません。都合が悪いことだってあるでしょう。そういう場合に備えて、一人でできる別の回復法を見つけておけば安心できます。

    もちろん、無理して2つ以上探す必要はありません。まずは何か1つ、自分に合うものを探してみましょう。

    落ち込んだとき立ち直るコツ。それは何か一つ「いいこと」をしてみることだ。乗り物の中でお年寄りに席を譲ってあげることでもいい。何か一つ「ああ、いいことをしたな」と思えることをすると、不思議と気分が明るくなる。


    川北義則

    「落ち込む自分」と上手に付き合おう

    ストレスなんて、ないほうがいい。でも、現実はそうはいきません。むしろ、社会人になり色々な人と接するようになれば、ストレスのリスクは増えていきます。

    それが蓄積し、ストレスに押し潰されることがないよう、今のうちからレジリエンスを意識した生活を送ってみるのも良いのではないでしょうか。

    [関連する話題]

    ポジティブな思考を身につけるとこも、レジリエンス向上に効果的です。

    [レジリエンスに関するおすすめ本]

    不安、プレッシャー、過去のつらい経験はエネルギーの源。私たちは、「ストレスは悪いもの」と思っている。しかし、その思い込みこそが有害だとしたら―? 本書では最新の科学的実験と実際のストーリーをもとに、「困難を乗り越えて強くなる方法」を解き明かしていく。(紹介文より)

    析結果から導き出された10のレジリエンス要因と、それを裏打ちする疫学的、生物学的な最新の研究成果を併せて紹介している。困難な出来事の後に回復する能力――レジリエンスとは何か、レジリエンスを身につけるためにはどのような実践が有効なのかを具体的に示した。(紹介文より)

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