「チャンスが来ない」という人は〈見つけられないだけ〉かもしれない。

    自分を見つめる

     事を行うには時機というものがある。チャンスに恵まれなければ、有能な者もその力を発揮できない。


    ~福沢諭吉~

    間が成功する条件というのは個性的なタレント(才能)、それを磨くためのハードワーク(努力)、そして人知を超えたチャンス(運)。この3つの組み合わせであると思います。


    ~江崎玲於奈~

    人が何かを成功させたり、夢をなし得たりするためには、〈チャンスを活かす〉ことも大事になるでしょう。

    『ひまわり』や『アルルの跳ね橋』など数々の名画を残した画家のゴッホ。彼の絵は、彼が生きている間には1枚しか売れなかったそうです。400フラン、現在の11万円程度です。

    ちなみに代表作の『ひまわり』は、彼の死から97年経った1987年3月30日、安田火災海上保険(現損害保険ジャパン日本興亜)によって、イギリスのオークションで、当時の絵画史上最高額となる約53億円で落札されました。

    才能がありながら、チャンスに恵まれなかったといえるのかもしれません。

    「〇〇をやりたいと思うのですが、なかなかチャンスがありません」

    「チャンスに備えて準備はしているのですが、機会に恵まれません」

    こうした発言を聞くことが度々あります。もちろん、さまざな努力を重ね〈あと一歩〉というところでチャンスに恵まれないという人もいるでしょう。

    でも、「私にはチャンスが来ない」と思っている人の多くが〈チャンス〉というものについて、勘違いをしているのではないでしょうか。

    本当はあるのに、見えていなだけ。

    チャンスってどんな形をしているのでしょうね。

    チャンスに出合わない人間は一人もいない。それをチャンスにできなかっただけである。


    ~アンドリュー・カーネギー~

    チャンスをチャンスにできない人とは

    「チャンスボール」という言葉があります。

    野球でいうと、ホームランが狙えそうな、打ちやすいところに打ちやすいスピードで投げられたボールのことです。

    ところが、チャンスボールが投げられたからと言って、誰でもホームランが打てるわけではありません。

    バッターボックスに立っていない人

    ベンチに座って、ピッチャーの投げるボールを見ていても、チャンスボールが投げられてからでは絶対に間に合いません。

    チャンスの寿命は短い。そしてチャンスボールが連続で投げられるほど世の中は甘くありません。

    「チャンスの女神には前髪しかない」という言葉もよく聞かれます。チャンスの女神を捕まえるなら、出会った瞬間に掴まないといけません。女神とすれ違って、振り返って追いかけようとしても、後ろ髪がないので掴めないのです。

    「もし、チャンスがあったら〇〇を始めよう」

    そんなことを言う人もいます。しかし、チャンスボールは、すでにバッターボックスに立ってバットを握っている人、つまり〈すでに始めている人〉にしかやってこないのです。

    「〇〇になったら頑張ろう」

    努力に条件付けをしていないでしょうか?

    「留学できることになったら、もっと英語を頑張ろう」

    「長期インターンに採用されたら、マーケティングについて勉強してみよう」

    「リーダーに選ばれたら、もっとみんなとコミュニケーションを取ろう」

    こうした人たちがチャンスを見つけるのはとても難しいことです。ベンチに座ったままでは、どんなボールが投げられているかを判断するのすら難しいからです。

    「チャンスが来たらやろう」じゃなくて「チャンスが来るためにやろう」


    ~吉岡秀人〜

    一日中、川の底をのぞいていたとて、魚はけっして取れるものではない。たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。魚は招いて来るものでなく、来るときに向かうから勝手にやってくるものである。だから魚を獲ろうと思えば、常平生からちゃんと網の用意をしておかねばならない。人生全ての機会を捕捉するにも同じことがいえる。


    ~岩崎弥太郎~

    空振りを恐れてバットを振らない人

    チャンスボールがこない、と嘆きながら、なかなかバットを振らないという人もいます。

    そういう人たちに共通しているのは「空振りをしたくない」

    打つなら絶対にホームランを打ちたいのです。投げられたボールを見過ごして、

    「いや、さっきのは少し球が早い」

    「今のボールを振っていたら空振りだったかも」

    と言い訳するのです。

    他の人には「チャンス」に見えるボールでも、彼らには「チャンス」に見えない、チャンスを見つけられないのです。

    そしてバットを振らないと、野球はどんどん下手になっていきます。〈確実にホームランが打てるようなボール〉はどんどん減っていきます…。

    好きで空振りをしたい人はいません。

    しかし「チャンス」とは〈絶対に〉成功するタイミングなどではありません。チャンスに〈確実性〉を求めてしまうと、チャンスそのものが見えなくなってしまうのです。

    「落選すると悔しいから、立候補はやめておこう」

    「倍率が高くて、不採用になりそうだから応募はやめておこう」

    こうした考えをしてると、チャンスが見えなくなります。それだけでなく、バットを振るという成長の機会も逃してしまっているのです。

    待っていてはだめだ。完璧な好機など永遠に来ない


    ~ナポレオン・ヒル~

    人生は見たり、聞いたり、試したりの3つの知恵でまとまっているが、多くの人は見たり聞いたりばかりで一番重要な“試したり”をほとんどしない。ありふれたことだが失敗と成功は裏腹になっている。みんな失敗を恐れるから成功のチャンスも少ない。


    ~本田宗一郎~

    チャンスの女神はどんな姿をしているか

    「チャンス」を描いてみてください。それはどんな形をして、どんな色をしているでしょう?

    宝石のように輝いていたり、それ自体が光を放っていたり、そんなイメージを描く人が多いのではないでしょうか。

    またチャンスはよく「女神」に例えられます。優しく微笑んでいる聖女をイメージしますね。

    しかし、そうしたイメージこそが、チャンスを見逃しいるのかもしれません。

    例えば、あなたは将来、広告代理店で働きたいなと思っているとします。そんなとき、広告代理店のインターンに合格する。企業からオファーが来る。そんなわかりやすい、キラキラした女神のようなチャンスばかりではありません。

    例えば、サークルで「イベントのチラシ作ってみてよ」と頼まれる。忙しくてめんどくさい。断ることもできますが、これを機会に画像編集ソフトを勉強することもできます。この経験が就職活動を左右するかもしれません。

    他にも、アルバイト先で「インスタ始めたから、写真係をやってよ」と。時給は変わらないのに、仕事と責任だけが大きくなります。

    しかしもしあなたがインスタグラムの更新を頑張り、工夫したことでバズったらどうなるでしょうか。お店に取材がくることだってあるかもしれません。

    このように、チャンスというのは最初から「いかにもチャンス」というものばかりではないのです。それどころか、多くの場合めんどくさかったり、今以上の責任を追わなければいけなかったり、リスクがあるようなお誘いがほとんどです。

    チャンスは「今がチャンスだ」と思うものではない。後から「あれはチャンスだった」と思うものなのだ


    ~見城徹~

    チャンスとはわたしたちが思うほど、甘く美しいものではなく、苦々しいものなのでしょう。そう考えるとチャンスの女神が私たちの前に現れる時、悪魔の仮面をかぶっているのかもしれませんね。

    辛いこと、苦しいこと、人が嫌がること、その中にこそチャンスはあるのです。そこから目をそらしていると見つけることができない、それがチャンスなのかもしれません。

    大変という意味は大きく変わるということ。ピンチはチャンスの前触れ


    ~見城徹~

    ほとんどの人がチャンスを逃す理由は、チャンスは作業着を着て、大変そうな仕事見えるからだ


    ~見城徹~

    ゴッホの絵が生前1枚しか売れていなかったかどうかには諸説あるようです。また、売れなかったのは不遇だったのではなく、制作期間が短い為妥当であるという考え方もあるようです。

    [関連する本かも]

    チャンスを掴むためには、まず自分が何をしたいのか自分自身について理解をすることが重要です。この本は自己分析の手法について述べられているだけでなく、ポジティブでモチベーションを高めてくれる内容となっています。ノートを1冊準備して、演習をしながら読み進めるのもおすすめです。

    [関連する話題]

    バッターボックスに立って、バットを振らないとチャンスボールを打つことはできません。つまり行動しなければ、チャンスはこない。でも頭では分かっていても、なかなか行動できない。そんな人もいるでしょう。行動力を身につけることについての記事です。

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