あなたの『モチベーション』を殺すもの

    自分を見つめる

    元気だと思っていたのに、ある日突然死んでしまう。

    お祭りの屋台ですくった金魚のような存在、それがモチベーション。

    モチベーションの寿命を縮めるものはなに?

    ある日、あなたは、新しい目標を見つけます。「ダイエットをしよう!」「お金をためよう!」

    ある日、あなたは仲間とあるアイディアで盛り上がります。「そうだ新しい団体を立ち上げよう!」

    そして、あなたは行動を始めます。

    そんな時は、やる気に満ちています。新しいノートを用意したり、SNSのアカウントを作ったり、ロゴやネーミングを考えたり。モチベーション万歳!

    そう、しばらくの間は。

    でも悲しいかな、その多くは存続できずに、いつの間にか「なかったこと」になるのです。

    「モチベーションが続かない」

    一つのプロジェクトや目標があなたの中で、仲間の中で終了します。しばらくはそのプロジェクトのことを思い返すと挫折感を味わうかもしれません。

    しかし、しばらくするとまた、あたなは新しい素敵なアイディアや挑戦すべきことを見つけ興奮し、やるきに満ち溢れることでしょう。

    しかし…そのプロジェクトや目標もまた…おっと、これ以上言うのはやめましょう。

    モチベーションは継続させることは難しい。これはあなただけの問題ではなく、多くの人が悩んでいる、いわば「人類の課題」。

    モチベーションを低下させている要因には何があるのでしょうか?

    モチベーションの死因

    モチベーションが死んでしまう要因を3つ挙げてみたいと思います。

    ゴールまでの距離を見失う

    A:「今から3キロ走ってください」

    B:「今から私がいいと言うまで走り続けてください。どれくらいの時間か?それは内緒です」

    暗闇に向かい走る人
    Photo by Gary Butterfield on Unsplash

    モチベーションが〈殺される〉のは当然Bの方ですよね。

    ゴールまであとどれくらいあるかわからないことは、モチベーションの低下につながります。

    コロンビア大学の社会心理学者、ハイディ・グラントは著書「やり抜く人の9つの習慣」の中で、目標までの距離を確認することの大切さを説いています。

    脳は無意識のうちに「今の自分の状態」と「自分が望む、好ましい状態」を比べています。(略)

    目標までの距離が把握できないなら、今の自分とのギャップを意識することはできません。その結果「やる気が出ない」「集中できない」といった状況になってしまうのです。


    ハイディ・グラント/やり抜く人の9つの習慣

    他人と比較する

    セオドア・ルーズベルトの名言に「比較とは、喜びを盗む泥棒である」というものがあります。

    二人の女性
    Photo by Elijah O'Donnell from Pexels

    他人と自分を比較するというのは非常にエネルギーを消耗する作業です。自分の目標やプロジェクトへ向けるべきエネルギーが失われてしまっても不思議ではありません。

    心理カウンセラーでコンサルタントの松本淳氏は著書で「他人との比較をやめると「やる気は維持できる」と述べています。

    他人と自分を比べ、安心したり不安になったり、密かに喜んだり、怒りを露わにしたり、自信をもったり失ったり、忙しいものです。他人との比較ばかりしている人は、そうでない人に比べて、モチベーションの浮き沈みが確実に激しくなります。


    松山淳/「上司」という仕事のつとめ方

    悲観的になる

    チベーションが生まれた当初は、だれしも自分の目標やプロジェクトに対し楽観的です。

    自信満々というわけではないでしょうが、「難しいかもしれないが、できないというわけではない」くらいには思っているはずです。

    手で顔を覆い嘆く人
    Photo by AJ Garcia on Unsplash

    「自信は目標を達成するための必須要素」これは、心理学者のガブリエル・エッティンゲンが行ったダイエットに関する研究でも示されています。

    エッティンゲンはダイエットプログラムに参加した女性に事前に質問を行いました。

    「このダイエットに成功できると思うか」

    プログラムの終了時、「成功できると思う」と答えた人は「わからない」と答えた人よりも13キロの減量に成功したのです。

    「目標が達成できるか、分からない」「達成できる気がしない」そんな悲観的な気持ちがモチベーションの首を絞めているのでしょう。

    加えると、この研究には続きがあります。

    エッティンゲンは参加者に他の質問も行っていました。

    「ドーナツや食べ放題の誘惑に簡単に打ち勝てると思うか」

    結果「簡単に打ち勝てる」と答えた人は「そう簡単に行かない」と答えた人に比べて13キロも重いままでした。

    悲観的なのはよくない、でも非現実的に楽観的なのも目標達成しづらい。うーん、難しいですね。

    モチベーションを長生きさせよう

    こうした要因を防いでいくことで、モチベーションを長生きさせることが可能です。

    進捗を確認して、目標までの距離を明確にする

    目標までの距離を見失わないために、2つのポイントがあります。

    • ゴールの位置を明確にする
    • 現在の位置を明確にする

    〈ゴールの位置を明確にする〉とは、目標を具体化することです。「痩せたい」ではなく「○キロ減量したい」「ウエストのサイズを○センチにしたい」というように。

    〈現在の位置を明確にする〉とは進捗を確認するということです。自分で記録をとったり、他人からフィードバックをもらうという方法もあります。

    他人と比較をやめる、が難しい場合は比較ポイントを変える

    「他人と比較することでモチベーションが下がるので、他人と比較するのをやめればよい」

    わかっていたって、なかなかできることではありません。なぜなら他人と比較するとうのは人間の脳にとって当たり前の働きなのです。

    であれば〈正しい比較の視点〉を持つことにトライしてみませんか?

    自分と他人どちらが上か、すごいか、素敵かという〈人物の評価〉という視点は捨てる。

    参考になる点や、真似できる方法、もしくは自分の中の改善点など〈方法やプロセス〉を比較する。

    自分のモチベーションを下げるような比較ではなく、目標の達成に役立つような建設的な比較の視点に切り替えていく習慣をつけましょう。

    誰かのSNSの投稿を見て、純粋な憧れや正しい比較ができずに、モヤモヤを感じてしまうなら、フォローを外したりミュートすることをおすすめします。

    自己効力感を上げる

    心理学者アルバート・バンデューラが「ある人が成功できるかどうかは、その人が心から成功できると信じているかどうかにある」と提唱しました。

    彼は「自分ならできるかも」という可能性を自分自身に感じられることを「自己効力感」と定義し、その高め方を研究しました。

    成功体験を積む

    • 遂げたい大きな目標だけでなく、達成可能な小さな目標のステップを用意しておく
    • 分の成功・成長を記録しておく

    他人の成功例を知る

    「あの人ができたらな、私にもできるかも」と思えることで、自己効力感を高めることができるとされたいます。

    言葉で「やれる」と説得する

    「やればできる」と言葉に出して励ましてもらうことで自己効力感が高まります。もちろん自分自身に向けて行うこともできます。

    これまで、頑張った事や達成した事、自分の長所やスキルなどを書き出してみましょう。「こんな自分だから、今回もできる」と自分自身を励ますことができます。

    情緒的に興奮する

    高揚感を高める、テンションを上げることも有効です、

    例えば、自分の目標に関するような映画を見たり・本・漫画を読んでみるのいいと思います。仲間や、共通の目標をもつ友達と熱く語り合ったりするのもいいですね。

    せっかく生まれてきたモチベーションを大切に

    新しい目標を立てる。何かに挑戦しようと思う。それらは素晴らしいことです。

    だからこそ、あなたの中に灯った炎を絶やさずに、継続してほしい。そう思います。

    [関連する本]

    Recomended by New Me

    モチベーション科学の第一人者である筆者が研究した「心理学的に正しい目標達成の方法」について、わかりやすく書かれています。比較的コンパクトにまとめられながらも、〈やり抜く〉ために必要な考えが豊富に書かれています。

    読みやすく、実践しやすい内容です。

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