大学時代に教員免許を取りたいと思っている人も多いのではないでしょうか。しかし、教員になるつもりがないのに教員免許を取る意味があるのか、教員免許を取りたいけれど教師にはなりたくない、などと様々な葛藤もありますよね。
ここでは、「教師になるつもりがなくても教員免許をとっておくメリット」について紹介していきます。
「免許」が増える
まず、教員免許は免許になりますので、所有している免許を増やすことができます。
履歴書を書く時、所有している免許や資格について記載しなければなりませんが、この時に記載できる項目が1つ増えることになるのです。そのため、見た目が良くなりますよね。
所有している免許が多いという事は、きちんと勉強してきたということになります。どんな免許であっても勉強しなければ取得できませんから、「教員免許を取るために大学時代は一生懸命勉強しました」と主張できるようになります。
最近は「大学時代は遊んでばかりいたんだろう」と思われる学生も増えていますので、そんな中で「教員免許を持っている」「教員免許を取得するために勉強しました」と言えば、学生時代にきちんと勉強してきたと言えるようになります。
人に教える、という立場に立てるチャンスが広がる
教員免許を持っていると、人を教える立場に立てるようになります。
教員免許はそもそも子供たちを教え導く立場の人たちになりますので、そのような免許を持っていると、一般企業に入っても部下を育成するための立場に立てる人間とみなされるようになります。
もちろん、教員免許を持っていれば誰でも簡単にそのような立場に立てるわけではありません。
そこに至るまでには会社に入ってしっかりと精進しなければなりませんが、教員免許を持っているということで「あの人は人を教えられる人間だ」「あの人は人を教えるプロだ」という目でみなされることもあり、仕事が認められたときに高く評価されることもあります。
確かに、一般企業に入るにあたって教員免許は関係ないと思ってしまうかもしれません。しかし、教員免許を持っていることで「あの人は人を教えられる人間だ」とみなされるようになりますから、人を育成する立場としてことができるかもしれません。
つまり、教員免許を持っていることで仕事の幅が増えるメリットもあります。
長い目で見たキャリアの選択肢が増える
これからの時代は仕事をしていても何が起こるかわからない時代です。
大企業に入ったからといって一生安泰という時代でもなく、実際は副業をしている人も多いと感じる人もいるのではないでしょうか。どんな仕事があるのか、そもそも一生涯続けられるのか、もしかしたら転職するかもしれないなど、いろいろな不安がありますよね。
教員免許を持っていれば、少なくとも学校の先生という仕事の選択肢が増えます。また、教員免許があれば非常勤講師として教えることもできるようになりますので、いざというときには非常勤講師として仕事をしないかと声がかかるかもしれません。
最近では都道府県ごとに非常勤講師をやりたい人が登録するポータルサイトなどもあり、それらに登録しておくことで非常勤講師を必要としている学校から声がかかることもあるでしょう。
もしも何らかの都合で仕事を辞めなければいけなくなった、どうしても臨時収入が必要である、などという時も、教員免許があれば非常勤講師の仕事ができます。また、教員免許があることで塾の講師としても採用されやすい傾向にあります
まとめ
確かに、「教員になるつもりがないなら教育実習は受けないように」と言われるでしょう。
実際に、それくらいの気持ちがなければ教育実習は受け入れ先の学校に失礼になりますので、仮に教員になるつもりがなかったとしても、教職課程を受講するならば本気でしっかりと受ける必要があります。
「どうせ教師にはならないから」のような気持ちで教育実習に行くべきではありません。
その一方で、仮に教師にならなかったとしても教員免許を取得しておくことには多くのメリットがあります。
もしも教員免許取得するかどうか迷っているのであれば、ぜひ取得する方向で考えてみてはいかがでしょうか。