日本の大学生は大変です。周囲の空気は読まなければいけないのに、個性が求められます。
でも、そういうことが簡単にできる器用な人ばかりではありませんよね。器用でなくても大丈夫と思えるマンガを3つ紹介します。
チャンネルはそのまま!(佐々木倫子)
北海道のローカルテレビ局にバカ枠で採用された雪丸花子が引き起こすドタバタが描かれている作品です。
単行本では全6巻、採用からの1年間を描かれています。『チャンネルはそのまま!』というタイトルは、テレビ局での話だからそうなったのだと思います。
この作品の登場人物は、花子に限らず、みな一癖あるけれど、愛すべき個性を持っています。これから就活をしようとする人は、主人公の女の子と同期入社で、周囲と彼女をつなぐプチプチ役を担っている山根一の成長・変化が参考になるかもしれません。
この作品に出てくる人は変な人がとても多いのですが、そんな変な人を常識的な人は白目になりながらも受け入れています。それが心地よくて、読んで笑って、前向きな気持ちになれます。
ツレがうつになりまして。(細川貂々作)
スーパーサラリーマンだった作者のパートナーが鬱になって、そこから回復するまでを描いた作品です。
『ツレがうつになりまして。』というタイトルは、作者からの視点での発言が元になっています。コロナ禍で、思っていたような学生生活が送れず、心がうつうつとしてている人もいるかと思います。
どんな症状を経て鬱と診断されたかがよく分かり、そこから回復することがどれだけ大変かが分かります。そして、回復するには周囲の助けや治療が必要であることも分かります。
鬱傾向の人は自分だけじゃないんだと思えますし、鬱傾向の人が友達などにいる人にも役に立つ作品です。鬱の話なんて重すぎると思われるかもしれませんが、絵のタッチがほんわかと軽いので重くないです。
また、結末は回復したところで終わっているのでご心配なく。就職後、きつい仕事に就けば、ツレさんと同じ状況に誰もがなり得るので、学生のうちに呼んでおいて良い作品だと思います。
Recomended by New Me
うちの猫がまた変なことしてる。(卵山玉子)
もともとはブログから始まった作品のようです。タイトルにある『うちの猫がまた変なことしてる。』そのままに、作者が飼っている2匹の猫がするおかしな行動(可愛らしい行動)をそのまま紹介しています。
作者が猫の気持ちなどを推測して書いていないところが良いです。猫を飼っている人なら、こういうことするという状況が描かれています。
猫マンガがどうして器用でないことを悩んでいる人にお勧めなのかというと、猫には癒しの力があると言われています。猫を飼うだけで性格が穏やかになることもあるのだそうです。
でも、誰もが猫を飼えるわけではありません。猫が好きでもアレルギーの方もいるでしょうし、大学生で一人暮らしをしていたりすれば、ペット不可の家におすんでいるという方もいるでしょう。
その他にも色々な事情で、実際に猫を飼うことはできなくても、猫を飼っているような気持ちになれます。そして、癒されます。今現在、5巻、出版されています。
ひたすらに猫との日常が描かれているだけなのですが、1巻読めば2巻、3巻と手元に置きたくなるのが請け合いの作品です。こんな時だからこそ、猫マンガで和みましょう。
Recomended by New Me
まとめ
自分が器用でないと思うのはどうしてですか。誰かと比較してダメだと思うところがあるからですか。
器用になりたいと抗うことも必要ですが、器用でない部分を受け入れることも必要です。優しく受け入れてあげましょう。